国連の世界食糧計画(WFP)が、栄養失調に苦しむ北朝鮮の子どもたちのために製造した栄養強化ビスケットが、市場で安値で売られていることが明らかになった。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
両江道(リャンガンド)の情報筋によると、WFPのビスケットが売られているのは、恵山(へサン)市内の市場だ。WFPの恵山穀産工場が2002年から製造しているものだ。
WFPは生産過程のチェックを行っているが、係員が常駐しているわけではない。チェックする人員がいなければ、工場の関係者は、牛乳、卵、砂糖を入れず、小麦粉だけ使ってビスケットを作る。
残りの材料の行方について情報筋は明らかにしていないが、おそらく工場の関係者が横流ししたものと思われる。