北朝鮮ではインターネットは存在しないが、中朝国境近辺では中国の電波を利用して情報をやり取りできる。現場では、商売人や一般庶民が、ありとあらゆる抜け道を見つけて、情報を入手しようとする。
さらに、金正恩氏個人にとっても都合の悪い様々な情報が流入しつつある。
昨年3月にスパイ容疑で逮捕された2人の韓国人男性は、韓国の国家情報院(国情院)の求めに応じ、「花豚事業」というコードネームのもと、金正恩氏を冒とくする漫画や、エロビデオ、韓流映画を記録したフラッシュメモリーなどを北朝鮮に投入したと告白している。2015年9月には、「喜び組」を描いた韓流ドラマの動画ファイルを密売した女性らを処刑している。
(参考記事:銃殺の悲劇も…北朝鮮「喜び組」スキャンダル)北朝鮮で携帯電話ユーザーは200万人を突破したと言われている。