注目は所属であるが、当初は与党セヌリ党が有力だった。だが同党が一連の「崔順実ゲート」を知っていながら防げなかった「共犯」と批判をあびる上に、分党の危機も迎えていることから、別の勢力、例えば安哲秀氏が率いる「国民の党」と力を合わせるという声も出ている。この辺は、1月の「帰国」後の韓国政界ウォッチにおける一番のポイントだろう。
北朝鮮政策は、良くも悪くも優等生的な国連の枠組みを踏襲するものと思われる。当然、国連が「いの一番」で追及している人権問題を強く取り上げるものと思われる。ここに挙げた5人の中では、米国ともっとも仲が良いこともあり、金正恩氏は非常にやりにくいだろう。ただ、国連事務総長時代に残せなかった北朝鮮問題における「成果」を急ぎ、原則を捨てた行動を取るようになると、金正恩氏の思うツボだ。ドンと構える方が有利になる。
