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今年8月末の台風10号(ライオンロック)で甚大な被害を受けた北朝鮮北東部では、家を失った被災者向けの住宅建設が進められており、一部では入居が始まった。ところが、入居した人々の間から体の不調を訴える人が続出している。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、その理由は室内の湿気が猛烈に高いためだという。

「外壁と屋根はペンキを塗ってきれいにしてあるが、部屋の中には家財道具は一つもなく、壁と屋根は結露している。朝起きたら布団がグショグショになるほどで、関節炎を患う人が続出している」(情報筋)

新築の家は元々湿気が高い。コンクリートに水分が残っているからだ。完全に抜くには1年から1年半ほどかかるという。また、養生期間やその後の乾燥期間を十分に取らなかったり、雨が降っている日に基礎工事を行うと、湿気がさらにひどくなるという。つまり、「速度戦」の結果でもあるのだ。