海運事業所が目をつけたのが国境を流れる鴨緑江の川砂だ。いくら取っても枯渇することがない川砂は打ち出の小槌のようなものだ。
この砂を採取し、中国の建設業者に輸出するようになったが、これが大当たりする。今では「国営」は名ばかりで「私企業化」している。
情報筋によると、新義州の港には毎日数多くの中国船が入港し、一日100トン以上の川砂や砂利を満載して出港するほどだという。
さらに、自前の船だけでは輸送できず、他の国営海運事業所や、トンジュ(金主、新興富裕層)が経営する川砂採取会社に、砂ビジネスへの参入を呼びかけるに至った。