北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、オバマ米政権の対北朝鮮政策の変更を促す論評を配信した。論評のタイトルは「選択を変える時になったのではないか」と控えめだが、大統領選に合わせた米国に対するメッセージとみられる。

論評は、米国家情報長官(DNI)が「対朝鮮制裁が底をつき、北朝鮮の核放棄は実現不可能なことだ」と述べたとしながら、「米情報界の総責任者の公開発言は、制裁と圧迫で一貫した米国の対朝鮮政策の総破たんに対する明白な告白となる」と指摘。

また、「米国とその追随勢力がヒステリックに起こした反共和国制裁・圧殺騒動は、われわれを『核放棄』へ『誘導』するどころか、核攻撃能力高度化へと絶えず進ませたし、『崩壊』と『自滅』ではなく自力自強で飛躍する厳然たる現実を招いた」と強調した。

そのうえで「米国の対朝鮮政策、対朝鮮圧殺野望が余地もなく否定され、壊れていくのはあまりにも当然である」としながら「米国は執権層内部でまで拡大している世論に耳を傾け、理性をもって思考してみる必要がある」と主張した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

選択を変える時になったのではないか 朝鮮中央通信社論評

【平壌11月9日発朝鮮中央通信】先日、米国家情報長官(DNI)がオバマ行政府の対朝鮮制裁が底をつき、北朝鮮の核放棄は実現不可能なことだと述べた。

彼の主張は、オバマ行政府を含む米国の歴代政権が執ように追求してきた対朝鮮制裁・圧殺騒動の荒唐無稽(けい)さを暴き、その敗北を自ら認めたことにより大きな波紋を呼んでいる。

米国をはじめとする西側のメディアは、彼の主張を「現実的」で「肯定的」なもの、「率直なもの」に評価しながら大々的に報じた。

現米行政府の政策作成と執行を後押ししてきた米情報界の総責任者の公開発言は、制裁と圧迫で一貫した米国の対朝鮮政策の総破たんに対する明白な告白となる。

米国は自主と先軍、社会主義の道へ進むわが共和国をなくしてみようとこれまでの数十年間、核恐喝をはじめとする政治的・軍事的挑発をこととし、手段と方法を総動員して前代未聞の野蛮な制裁・圧迫騒動に執着してきた。

オバマ政権時代に、その度合いは極に達した。

しかし、われわれが自ら核を放棄し、屈服する時まで制裁・圧迫を加えながら忍耐強く待つというオバマの「戦略的忍耐」は「戦略的敗北」に終わるようになった。

米国とその追随勢力がヒステリックに起こした反共和国制裁・圧殺騒動は、われわれを「核放棄」へ「誘導」するどころか、核攻撃能力高度化へと絶えず進ませたし、「崩壊」と「自滅」ではなく自力自強で飛躍する厳然たる現実を招いた。

こんにち、根本的に変わったわが共和国の戦略的地位とわれわれが築いたすべての富はまさに、アメリカ式の力の論理、弱肉強食の法則がこの地では絶対に通じないということを完璧(ぺき)に実証している。

米国の対朝鮮政策、対朝鮮圧殺野望が余地もなく否定され、壊れていくのはあまりにも当然である。

世界の主要メディアも、「オバマ行政府の対朝鮮政策は失敗」「北朝鮮を実際上、公式に核国家と認めて北朝鮮に対する政策を核国家と同じ線上で待遇すべきである」「大統領選挙で誰が当選しようと、朝鮮の核問題において政策的方向がなければ壁に頭を突くのは米国だけ」などと評しながら政策の変化を強く求めている。

米国は執権層内部でまで拡大している世論に耳を傾け、理性をもって思考してみる必要がある。

今や、米国が東方の核強国をいかに相手すべきかを決心しなければならない時になった。

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