「金正恩は自分のことで精一杯」現場の嘆息

朝鮮労働党の農業担当者たちは上層部の顔色をうかがい、農地面積と生産計画を現実的な線の2倍で申告。さらに、ノルマ未達に対する叱責を恐れて「超過達成」の虚偽報告を繰り返している。その悪循環の中、農民が高利貸しに頼って食いつないでいる現実については前回の記事でレポートした。

北朝鮮で農業のベテランだった脱北者のA氏は、たまらず「こんな計画、無理です」と上役に直訴。すると「農地を増やせ」との答えが返ってきたという。

「農耕用の牛も足りない中、満足に食えないのに、人力でそんなことできるわけありません」とA氏はため息をつく。なんとかやりくりしてきたが、それも限界に達し、A氏は故郷を捨てた。

100キロを2トンで返済

では、農場員たちは高利貸しから借りた分の利息200%をどう返済しているのだろうか?