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しかし「崔順実ゲート」は、ケーブルテレビ局のJTBCが10月24日に放った報道により、過去の例とは一線を画すものとなる。同局は、崔氏が以前に使用し、廃棄したタブレットPCを入手。その中から発見したファイルの中に、崔氏が国政に深く関与してきた証拠が隠されていたという、爆弾級の「特ダネ」をさく裂させたのだった。

44のファイルには、2012年12月の大統領選当選直後、当時現職だった李明博(イ・ミョンバク)大統領との面談にはじまり、13年2月の就任演説、14年3月にドイツで発表された南北関係についての「ドレスデン宣言」に至るまで、崔氏が事前に青瓦台から演説ファイルを受け取り、修正を加えていた証拠がありありと残っていた。

異常なプライドの高さ

さらに、国政の最高幹部たちと行う国務会議の席での朴大統領の発言も、事前に崔氏に渡っていた。青瓦台の人事も事前に崔氏(とそのグループ)の決済を受けていた可能性があるのだ。