朴大統領はこのJTBCのスクープを受け、翌25日に国民向けに謝罪会見(録画放送)を行った。プライドが異常なほど高い大統領の謝罪が、事態の深刻さを示している。朴大統領は会見で「崔氏は過去、私が困難な状況に置かれているとき助けてくれた縁で、主に演説や広報分野についての個人的な意見を伝えてくれました。(中略)就任後も一定期間、それは続きましたが、青瓦台のサポート体制が完備されたあとにはやめました」とし、「国民の皆様を驚かせ、傷つけて申し訳ない」と、まさに平謝りだった。
だが、さらに驚くべき証言が続いた。日刊紙・ハンギョレが10月25日付けの記事で、疑惑のど真ん中にあった「財団法人ミル」の李ソンハン前事務局長のインタビューを発表した。
李氏は「崔氏はほぼ毎日、青瓦台(大統領官邸)から厚さ30センチの『大統領報告資料』を受け取っていた」と証言。持ってきたのは朴大統領の最側近の一人だったという。
常連の元ホスト
崔氏はこの資料を基に、国政全般を論じ決定する「秘線(影の権力者を指す韓国の政治用語)会議」を開いていたとされる。