中毒にさせて、常連客にするという流れだ。
北朝鮮の地方都市では数年前まで、カネを持っていても、使う場所がない状況だった。そこで、手軽に楽しめるレジャーとして覚せい剤が脚光を浴びてしまったのだ。
2007年2月には、咸鏡北道の会寧では、現職の市の女性同盟委員長一家が薬物組織を営んでいたことが明らかになり、大騒ぎになった。咸鏡道の国家安全保衛部の要員20人余りがソ・ギョンヒ現朝鮮民主女性同盟会寧市委員長のマンションで家宅捜索を行い、覚せい剤15キロ、現金30万ドルと20万元を現場で押収した。
冒頭で紹介した情報筋は、事件の内幕を次のように語る。