「ソ委員長の夫のK氏は、貿易会社のメボン会社に努めていた頃から、覚せい剤の密売に手を出していた。会社がなくなってからは、専属運転手だったL氏を運び屋、娘のK氏を会計担当にして、茂山、会寧、穏城など、国境地域の密輸業者に覚せい剤を卸すビジネスに乗り出した。
ところが、L氏が品物をくすねたといって、揉めることになった。L氏は、清津にある咸鏡道の保衛部を尋ねて、ソ委員長の家族の覚せい剤の取り引きの事実を語った。清津まで行ったのは、地元の保衛部はソ委員長とツーカーだから、チクったら命はないということをわかっていたからだろう」
女子中学校で取締り
ソ委員長、夫のL氏、娘のK氏は保衛部に逮捕されたが、ソ委員長は覚せい剤密売に関与したという証言や証拠が見つからず、収監はされなかった。その後どうなったかは詳らかでない。