北朝鮮当局は最近、国境地帯の住民に対して「家畜の密輸を厳禁する」という命令を出した。密輸が脱北の隠れ蓑になっているという理由によるものと思われる。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
北朝鮮の家畜の密輸は何も新しいことではない。90年代後半の大飢饉「苦難の行軍」のころから、北朝鮮の人々は生きながらえるために、ありとあらゆるものを中国に密輸した。その中の一つが家畜だ。
そのような密輸が最近になってさらに増加している。北朝鮮北東部の国境地帯は台風10号(ライオンロック)により甚大な被害を受け、復旧工事のために多くの兵士や労働者が送り込まれたものの、国は彼らに対する食糧補給を行わないからだ。