そのため、中国の業者は比較的価格の安い北朝鮮産石炭に目をつけ、購入量を増やし、価格が上昇したというのだ。
冬が近づくにつれ、中国市場での石炭の需要は高まるため、短期的には北朝鮮の利益になると見られる。
平安南道の別の情報筋によると、南浦(ナムポ)港と松林(ソンリム)港に向かう高速道路には、1日に数百台の30トントラックが石炭を満載して往来しているという。
石炭需要の高まりに伴い、道内の炭鉱地帯には一攫千金を狙ったトンジュ(金主、進行富裕層)が集まり、彼らをターゲットにしたレストランやレジャー施設などでは料金の上昇が起きている。
石炭の輸出が順調に進めば、経済制裁で困難に直面していた北朝鮮当局の統治資金の調達も円滑になるとの見方がある。