北朝鮮の貿易会社は、中国の丹東、瀋陽、延吉など北朝鮮に近い地域のみならず、北京、上海、広州、深センなど各地に進出し、大々的に外貨稼ぎビジネスを行っている。
各貿易会社には国からノルマが課せられているが、どういうわけか優秀な成績を収めた人が次々に帰国させられている。
平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、最近広州と深センの外貨稼ぎ会社の社長に対して帰国命令が出された。二人は、国家外貨稼ぎ計画指標を超過達成した優秀なビジネスマンだ。彼ら以外でも、1000万元(約1億5300万円)を軽く稼ぎ出した別の外貨稼ぎ会社の社長が帰国させられている。
任期が満了したり、特別な政治行事があったりするわけでもないのに帰国させられるのは、何らかのお咎めがあることを意味する。成績が優秀なのに、なぜ責められるのだろうか。