食糧確保のために山菜採りにでかける、といった例はまだましな方で、基地周辺の民家や農場を襲う「盗賊」と化すケースも少なくない。今回の措置は、それらの犯罪行為をさらに助長する恐れもある。
(関連記事:北朝鮮軍の兵士による強奪事件多発…民家に放火し食糧強奪も)そもそも、なぜこれほど兵役が長いのだろうか。
それは、命令ひとつでいくらでもタダ働きさせられる労働力を確保するという目的がある。北朝鮮軍の兵士の多くは、戦闘訓練よりも、建設現場や協同農場での労働に従事している。機械化が極端に遅れている北朝鮮では、「人海戦術」への依存度が高い。ところが、それだけの労働力に賃金を支払うだけの財源はない。