国連安全保障理事会は、北朝鮮が弾道ミサイルを発射し日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したことを受けて検討していた非難声明の発表を見送った。中国の慎重姿勢により、原則としている全理事国(15カ国)の一致に至らなかった。

北朝鮮は今月3日、中距離弾道ミサイルのノドンとみられるミサイル2発を発射。うち1発が東に約1000キロ飛行し、秋田県の沖合およそ250キロの日本のEEZに落下したと推定されている。

「迎撃ミサイル認めない」

安保理では日本の要請を受けて緊急の会合を開くなど北朝鮮への対応について協議してきたが、米国が発射を非難する報道機関向けの声明の草案を各国に提示したのに対し、中国が慎重な姿勢を崩さなかった。

聯合ニュースが国連関係者の話として報じたところでは、中国は北朝鮮の挑発を口実に朝鮮半島に「新たな弾道迎撃ミサイル基地」を設けることは認められないとする内容を声明に反映させるよう主張したとされる。これは米軍の最新鋭高高度迎撃システム(THAAD 〈サード〉)の韓国配備に反対するもので、米国はこの要求は蹴ったという。

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