妹を外出させてはならないというのだ。
北朝鮮の差別的な障碍者政策に対しては、米国務省の2016年の人権報告書が「身体、精神に障碍を持った人々は政治的に信じられないとして、平壌から追放、収容所に閉じ込め、強制的に断種手術を受けさせている」と指摘するなど、国際社会の批判が強まっている。
圧力に耐え切れなくなったのか、ここ数年で北朝鮮の政策に変化が見え始めた。
2012年のパラリンピック・ロンドン大会に選手団を出場させた。朝鮮中央テレビでは2015年に平壌に住む障碍者の暮らしを紹介する番組を2度に渡って放映している。ちなみに、番組には視覚、聴覚などの身体障碍者は登場するが、知的障碍者は登場していない。
(参考記事:障碍者という理由だけで追放される「革命の首都」平壌)