中国国家林業局絶滅危惧種輸出入管理弁公室の龔継恩主任と、モンタナ大学森林保全学部のリチャード・ハリス教授の論文によると、クマを殺さず、胆嚢にカテーテルを挿して胆液を抜き取る技術は、1983年に北朝鮮から中国に伝授されたものだ。
それ以降、吉林省、黒竜江省、遼寧省などに広まり、数多くのクマ農場ができた。しかし、動物保護の意識が高まるに連れ、熊胆の採取は国内世論の激しい批判にさらされるようになった。
北京愛護動物保護公益基金会の調査によると、中国人の97.4%が熊胆の採取は残酷だと考え、83.9%は取り締まるべきだと考えている。2012年、福建省の帰真堂薬業が株式の上場を行おうとしたが「残酷な方法で熊胆を採取している」との世論の激しい反発を浴びて、断念に追い込まれたことがある。