北朝鮮の貿易関係者は、ロシア国境に面した黒竜江省の綏芬河市まで買い付けに行き、一度に数百キロの熊胆を買うこともあるという。ツキノワグマやヒグマの輸出はワシントン条約で規制されているが、中国の税関当局はほとんど規制しないため、いとも簡単に輸出できてしまう。
中国産の熊胆は、非常に高価だが、小さくて持ち運びに便利なため、幹部へのワイロとしてよく使われる。ロシアに派遣された労働者たちも、北朝鮮への帰国に際して、ワイロ用に買い求めているという。
別の脱北者キムさんによると、北朝鮮には、2000年代初頭までクマ農場が存在したが、森林伐採で森が荒れクマが少なくなり、すべて閉鎖されてしまった。
反発を招いた熊胆の採取
しかし、熊胆と胆液の採取技術において、北朝鮮は非常に進んでいたのだ。