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農場員の手が及ばない田んぼの隅の方まで見て回って草取りの実態を調査したり、農場から土の標本まで採取して供給された肥料がきちんと使われているのか確認している。また、各作業班の「努力日誌」を分析し、農場員の証言を集めるほどの細かさだ。

農場に対する政府の監査が厳しいため、農場の幹部と農場の指導幹部の諍いも絶えない。

咸鏡北道の別の情報筋によると、茂山(ムサン)郡の農村経営委員会は「該当の農場管理区域にある個人耕作地収穫された穀物は、農場の生産量に含めよ」という指示を出した。一方、農場の幹部たちは「収穫が多少遅れても、支援者は受け入れない。受け入れると穀物が盗まれるから」と強く主張しているという。

同じ農場でも、一般の農場員の考えは違う。収穫が遅れて雨に当たれば、穀物がダメになってしまうからだ。

情報筋は次のように締めくくった。 「仕事がむちゃくちゃになるのはお上のせいなのに、その責任は下に負わせる。けんかにならないわけがない」 「まともに農業をするなら、農民の意見を尊重せよ。国はあまり干渉するな」