両江道(リャンガンド)の別の情報筋によると、今年の作況が悪かったため、各農場は時分たちの分け前を確保するだけで精一杯だ。支援者に来られると分け前が減ってしまうため、受け入れを拒否している。
お上は「収穫を終わらせるために、ともかく支援者を受け入れよ」と言っているが、農場の幹部たちは「どう転んでも死ぬんだから、自分の分け前を確保してから死んでやる」などと言っている。
デイリーNKでは、今月11日に新義州(シニジュ)市のリュチョ里の収穫の様子を報じたが、例年なら支援に来ている学生と支援者の姿がほとんど見えなかった。
「150日戦闘」に続き「100日戦闘」も推進して、住民を農村支援に追いやっている北朝鮮で、「猫の手も借りたい」ほど忙しい収穫の時期に農場が閑散としているのは異例のことだ。
北朝鮮当局は、10月1日から農業省の実態調査団を地方に派遣して、農村支援事業が正しく行われたのかという点を調査し、今年の収穫高が減少した責任をそれぞれの農場で問い詰めているという。