北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部砲兵局は11日、重大警告を発表。韓国政府が米軍の最新鋭高高度迎撃システム(THAAD 〈サード〉)の配備を決定したことに対して、「物理的な対応措置を実行する」と威嚇した。同日、朝鮮中央通信が配信した。

声明は「『THAAD』システムがわれわれの『核、ミサイルの脅威』に対してのみ運用される『防御的手段』ということだ」としながら、「わが軍と人民が保有するすべての武装装備は、わが国の平和と民族の安全を守るための正義の自衛的手段である」と主張した。

さらに「正義を脅かすこの世界のすべての不正義を罰するためのわれわれの自衛的措置は、強盗米国と敵対勢力を全て消し去るまで続くだろう」と強調した。

朝鮮中央通信の報道全文(編集部訳)は次のとおり。

わが共和国の平和と安全を侵害するいかなる行為も絶対に許さない

【平壌7月11日発朝鮮中央通信】わが国と世界各国の一様な反対と排撃もかかわらず、米国と南朝鮮がついに高高度ミサイル防衛システム「THAAD」を南朝鮮に配置することを決定した。

現在、敵は「THAAD」システムの南朝鮮配置がもたらす波紋を拡散させようと「韓米共同実務団」が数ヶ月間の検討過程を経て、このシステムの軍事的効用性を確認し、環境と健康、安全保障に支障がないように必要な対策を講じたという説明を並べている。

さらに、朝鮮半島周辺国の反発を事前に抑えつけるために、南朝鮮に配置する「THAAD」システムの電波探知器は、検出距離が長い「前進配置用」ではなく、探知距離の短い「終末段階用」という話にならないな詭弁まで垂れている。

いわば「THAAD」システムがわれわれの「核、ミサイルの脅威」に対してのみ運用される「防御的手段」ということだ。

同時に、わが軍が保有している各種のロケットと、その試験発射が南朝鮮と全体のアジア太平洋地域の安全保障に「深刻な脅威」となるので、「THAAD」配置の決定は、それに対処するための「避けられない選択」であるかのごとく、世論を欺いている。

戦争と対決の狂信者たちが騒ぎ立てるわが軍の「脅威」説は、どこにも通用しない無理な主張である。

わが軍と人民が保有するすべての武装装備は、わが国の平和と民族の安全を守るための正義の自衛的手段である。

先日、わが戦略軍が中長距離戦略弾道ロケットの試験発射に踏み切ったことも、太平洋地域の作戦地帯の中に潜んでいる米帝侵略軍基地がわが国の自主権と尊厳、平和と安全を脅かしているからである。

偉大な白頭霊将の優れた指導の下、わが革命武力が今日のように強大な威容をとどろかす打撃力量に発展したことも、米国をはじめ、わが国を脅かす敵対勢力がこの惑星のどこにいようとも、思い通りに掃討するためである。

この地の平和と安全を害する悪名高い主犯が、わが国の自衛的手段を「深刻な脅威」と描写し、彼らの侵略戦争の手段は「防御」のためのものと騒ぐことこそ、白黒反転の極致に他ならない。

「脅威」と騒ぐことは、侵略と戦争を合理化するための米国の傀儡のお決まりの手法である。

今回の「THAAD」配置は、アジア太平洋地域での軍事的覇権を握ることで、世界制覇を夢見る米国の凶悪な野心と主人を背負って北侵を行おうとするかいらいの極悪同族対決策動の直接の産物である。

開発された「THAAD」システムをグアム島のアンダーソン侵略基地に配置後、次の場所に南朝鮮を選定し、実戦配備することにしたのは、米国が追求する侵略的なアジア太平洋重視戦略の主な焦点は、ほかならぬ全朝鮮の軍事的支配にあることを間違いなく実証した。

特に米国、南朝鮮同盟を主軸とするアジア版「NATO」を構築し、北東アジア地域の大国を牽制し、軍事的覇権を握ろうとするところに、その凶心がある。

主人の強要に応じて、まだ軍事的効用性が十分に検証されておらず、強力な高出力電波で人命に被害をもたらす未完成システムの「THAAD」を天文学的な血税をつぎ込みついに搬入することにしたのは、朴槿恵一味こそ天下に二つとない永遠逆賊の群れであることを見せつけている。

わが革命武力は、千万軍民の運命的な最高首脳部擁護を自らの最大の使命で、祖国守護と人民防衛を第一の使命としている。

朝鮮人民軍総参謀部砲兵局は、委任に基づいて、米国と南朝鮮傀儡好戦狂たちに次のように厳粛に警告する。

第一に、世界制覇のための米国の侵略手段である「THAAD」システムが南朝鮮に配置される場所が確定されたその時から、それを徹底的に制圧するためのわれわれのの物理的な対応措置を実行する。

米国は、南朝鮮とその周辺に戦争殺人装置を引き込むほど、われわれの射程圏内に、より密接に入ることになり、その分、悲鳴を叫ぶ間もなく悲惨に全滅することくらいは知っておくべきである。

最先端の積極的な打撃手段を十分に保有しているわが軍は、「THAAD」を配置し、戦争挑発に狂奔する米国に対して、より無慈悲で強力で連発対応措置を取り、好戦狂は無限の不安と恐怖の悪夢の中に苦しむであろう。

第二に、南朝鮮は、アメリカという主人の「THAAD」システムを引き込むことで、わが無慈悲な雷撃を自ら招く自滅の悲惨な末路をさらに早めることであろう。

「THAAD」システムで、われわれの正義の打撃を防ぐのは、軍事的無知の発露であり、世論と民心を愚弄、欺瞞することになる。

わが軍は敵のすべての侵略戦争の手段はもちろん、対朝鮮攻撃と兵站補給基地まで精密照準打撃の圏内に入れて久しい。

朴槿恵逆賊一味が、南朝鮮をアメリカという主人の核前哨基地にすればするほど招くことは、自らの手で醜い余命の終わりを繰り上 げる悲劇終末だけだ。

今すぐにでも命令さえ下されれれば容赦なく無差別的な報復打撃を加え、火の海、焼け野原にしようとするわが軍のゆるぎない意志であることを改めて想起させる。

第三に、わが革命武力は今後も朝鮮半島はもちろん、北東アジア地域と世界の平和と安全守護の前哨線でその威力をあらゆる面から強化していくであろう。

世界の平和と安全を保障することは、わが軍の崇高な義務である。

わが白頭山革命強軍は、横暴な米国とその手先の侵略的な戦争策動を少しも許さないだろう。果敢な軍事的措置を連続して取ることになるだろう。

正義を脅かすこの世界のすべての不正義を罰するためのわれわれの自衛的措置は、強盗米国と敵対勢力を全て消し去るまで続くだろう。

チュチェ105(2016)年7月11日 平壌(終)

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