各協同農場では、1回目の施肥(肥料やり)を問題なく終え、7月10日から始まる2回目の分も倉庫に充分あるとのことだ。また、市場でも安価な国産の化学肥料が多く売られている。
窒素肥料は1キロ1000北朝鮮ウォン(約13円)、尿素肥料は800北朝鮮ウォン(約10.4円)だ。これまでは、1キロあたり1400北朝鮮ウォン(約18.2円)の中国製の複合肥料しか選択肢がなかった。高価なことから、作況に悪影響を及ぼしていた。
さらに、今年は、例年より春の気温が高く、降水量が多かったことも作況が順調な理由。台風の発生が記録的に少ないことも、北朝鮮農業には「天の助け」となっている。
一方、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋は、「楽観視は禁物だ」と慎重に見ている。