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北朝鮮には、3種類のアイスクリームが存在する。まず「アイスクリーム」と呼ばれるものは、トンジュ(金主、新興富裕層)の業者が中国から機械と原材料を取り寄せて製造されたもの。また、「カカオ」と呼ばれるものは、零細な個人業者が国営工場の設備を借りて製造されたものだ。

そして、北朝鮮でアイスクリームの代名詞となっている「エスキモー」。日本の人気にあやかったという説もあるが、そもそもエスキモーとは、チョコレートでコーティングされたバニラアイスクリームの商標で1920年に米アイオワ州で売りだされた。これがロシアを経て北朝鮮にも伝わったという説が有力だ。ただし、北朝鮮ではチョコレートでコーティングされていなくても、アイスクリームをエスキモーと呼ぶようになり、商品名としてエスキモーと呼ぶようになった。

「エスキモー」は、各貿易会社が平壌市内に構えている食品工場が製造している。外国から導入した設備、技術、原材料を使って作るので、従来のアイスクリームに比べるとちょっとお高いが、美味しいので、飛ぶように売れているという。平壌を中心に販売されていたエスキモーは、トンジュ(金主)と呼ばれる新興富裕層をターゲットにしたと見られる。