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そこでは、米国を狙った弾道ミサイルを自衛隊が迎撃することが集団的自衛権の行使として想定されている。

弾道ミサイルの迎撃については今のところ、地上から発射されるケースについてのみ考慮されているが、北朝鮮は米国に脅威を与える目的で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を開発中だ。将来、北朝鮮がSLBMを搭載した潜水艦を実戦配備したら、それを監視し、対抗する新たな任務が海上自衛隊に求められるということだ。

安保法では間に合わない

つまりそれは、海自の艦艇が北朝鮮の核戦力と至近距離で対峙するということであり、北朝鮮の動向に不穏さが増せば、「相手が動く前に、沈めてしまおう」という判断もあり得るのである。

(参考記事:いずれ来る「自衛隊が北朝鮮の潜水艦を沈める日」

問題はそのような情勢になったとき、北朝鮮が地上発射型の核ミサイルを多数配備していたらどうするのか、ということだ。