「工事が予定されている白茂線は、海岸線からも中朝国境からも遠く離れていて、軍事上の理由で欠かせない路線だ。山岳地帯を走っているため、敵からの爆撃を受けにくいというメリットもある」(咸鏡北道の情報筋)
ただし、その分、工事が難しく、進捗状況は芳しくないとのこと。両江道(リャンガンド)の情報筋は語る。
「線路周辺の住民は建設用地の確保のために家を失う危機に瀕しており、『白頭山観光鉄道もできていないくせに、また鉄道工事か』という不満の声を上げている」(両江道の情報筋)
また、沿線の延社郡は全体の8割以上が山林で、鉱山もなければ産業もない。つまり、立派な鉄道を敷いても特に使いみちはないという。