人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

5月の実験では移動式発射台の上で爆発したとも言われる。そして、今回の6発目でようやく、ある程度の成果が表れた形だ。

いま「ようやく」と述べたが、見方によっては、かなり早い段階で成果を出したと言えなくもなかろう。専門家によれば、空中爆発などの根本的な欠陥が認められた場合、数カ月から1年を経て再実験を行うのが「常識」だそうだ。

だが、それは費用対効果を考え、国民の血税や投資家のおカネを大事に使わねばならない民主主義国家における「常識」である。正恩氏が恐怖政治で支配する独裁体制においては、彼が「急げ」と言ったら開発部門は何が何でも急がねばならない。従わなければ「血の粛清」が待っている。

(参考記事:「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す北朝鮮の粛清現場を衛星画像が確認

米韓の「斬首作戦」

ただそれにしても、正恩氏の急ぎ方は尋常でないようにも思われる。彼は、まだ30代前半と若い。健康管理さえきちんと出来れば、年を重ねながら経験や武器を蓄積できる。時間は彼の味方のはずだ。

なのに何故、こうも性急なのか。