スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は13日、今年1月時点の核弾頭総数が世界で約1万5400個となり、昨年から約450個減ったとの推計を発表した。しかし全体の傾向とは逆に、昨年6〜8個だった北朝鮮は最大10個に増加したとしている。
また、この数字は寧辺の実験用黒鉛減速炉(原子炉)で生産できるプルトニウムの量から推計したもので、高濃縮ウランを用いた核兵器製造の可能性については「不明」としている。仮にウラン型原爆の製造に成功していれば、個数はもっと多いかもしれない。
核の暴走の裏に「虐殺」
まさに、戦慄すべき現実と言える。北朝鮮の3代にわたる世襲体制の中でも、最も対話に消極的に感じられる独裁者が、核武装を強化しているのだ。