北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、米国の対北朝鮮政策を「アジア支配戦略の合理化のための口実」と非難する論評を配信した。

同通信は、「(米国は)アジア太平洋地域の支配者、世界の帝王に君臨しようとする危険極まりない圧殺政策、制覇戦略に執着している」としながら、「アジアで経済大国として急成長を遂げる中国と大国の地位を取り戻したロシアを最終的に制圧しようとしている」と主張。

さらに「われわれの核戦力は、われわれに手出ししない限り、誰にも脅威にならない」としながら、「(米国は)わが共和国と地域諸国を脅かす不当な軍事行動を中止すべきである」と強調した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

対朝鮮敵視政策とアジア支配戦略の合理化のための口実 朝鮮中央通信社論評

【平壌5月31日発朝鮮中央通信】先日、米太平洋軍司令官という者がわれわれに言い掛かりをつけて「米国を打撃するための核・ミサイルの開発を追求している北朝鮮を制止させる最善の方途は強い戦闘力の維持と同盟国との関係強化」だと言った。

米国がけん伝するいわゆる「脅威」というものは、自分らの対朝鮮敵視政策とアジア支配戦略を合理化するための口実にすぎず、実際においてはアジア太平洋重視戦略による軍事力増強を促し、侵略的な軍事同盟を構築して地域の潜在的なライバルをけん制し、衰退、没落する米国の運命を維持しようとする愚かな企図の所産である。

わが共和国とアジア、ひいては世界の平和と安全に重大な脅威を与えるのは、ほかならぬ米国の対朝鮮敵視政策とアジア太平洋重視戦略である。

米国は、朝鮮を併呑して地域大国であるロシアと中国を手段と方法の限りを尽くして包囲し、抑制することによって、アジア太平洋地域の支配者、世界の帝王に君臨しようとする危険極まりない圧殺政策、制覇戦略に執着している。

世界的範囲での新たな対決と軍備競争時代をもたらす米国の支配主義的策動は、国際社会の強い反発と警戒心を呼び起こさざるを得ない。

注がれる世界の糾弾世論をまどわし、自分らの世界制覇策動を合理化、正当化するために米国が狂ったように吹いているのがまさに、「北朝鮮脅威」のほらである。

「脅威」に対処するという名分の下、アジア太平洋地域への武力増強と日本、南朝鮮との侵略的軍事同盟の構築を促すことによって、アジアで経済大国として急成長を遂げる中国と大国の地位を取り戻したロシアを最終的に制圧しようとしている。

多すぎる戦争費用の蕩尽と経済構造の脆弱さ、世界の多極化すう勢などによって滅亡の奈落に深く陥っている自分らの運命を豊かな資源と市場を有しており、戦略的地位が日ごとに拡大しているアジア太平洋地域に対する支配を通じて救ってみようとしている。

これは、「北朝鮮脅威論」が米国がアジア太平洋地域の諸大国をけん制するための自分らの軍事的策動を合理化し、衰退没落の哀れな境遇から脱してみようと持ち出した詭(き)弁にすぎないということを示している。

2002年1月14日付の米紙「ワシントン・ポスト」は、米中央情報局(CIA)が1990年代にすでにロシアと中国を自分らの利益に挑戦しうる潜在的ライバルに規定し、その後、アジア地域に対する武力増強の名分を立てるためにわが共和国を「脅威国家」のリストにのせた事実について暴露した。

米国がいくら「北朝鮮脅威論」を並べ立てても、その欺まん的で犯罪的な性格は絶対に隠せない。

米国が「脅威」だと言い掛かりをつけるわれわれの核戦力は、国と民族の安全を守り抜くための正義の自衛的手段である。

われわれの核戦力は、われわれに手出ししない限り、誰にも脅威にならない。 米国は、破たんした欺まん的な「北朝鮮脅威論」を直ちに撤回すべきであり、わが共和国と地域諸国を脅かす不当な軍事行動を中止すべきである。

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