北朝鮮が、今年1月6日に強行した核実験の影響で、核実験場付近を通る鉄道の施設が損傷。鉄道事故が多発していると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

事故が多発しているのは、平羅(ピョンラ)線の、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の吉州(キルチュ)駅と漁大津(オデジン)駅の区間と、白頭山青年線の、両江道(リャンガンド)白岩(ペガム)駅と嶺下(リョンハ)駅の区間だ。それぞれ30件と11件の事故が発生した。

現地情報筋によると、北朝鮮当局は、核実験直後に、咸鏡北道鉄道総局と白岩郡鉄道局に「線路とトンネルを徹底点検せよ」「列車は時速30キロ以下で徐行運転せよ」との指示を下した。

補修工事は行われたが、その直後の1月11日にディーゼル油を積んだ60トンのタンク車2両が転覆する事故が起きた。また、2月初頭には炭鉱で使う坑木を大量に積んだ貨車が転覆し、列車護送員と検閲員など3人が死亡する事故も起きている。

両江道の別の情報筋によると、白岩のこのトンネルは長さ7.5キロ、日本の植民地時代に建設されたもので、老朽化が進んでいたところに核実験による衝撃で亀裂が入ってしまった。運転士たちは怖がり、この路線での勤務を嫌がっている。

2006年10月9日に行われた北朝鮮で初めての地下核実験の際には、白岩駅に近い白岩トンネルが崩壊した。また、2012年8月には、台風15号による大雨で嶺下トンネルが崩壊する事故が起きている。今回伝えられたトンネルと同じ区間だが、同一のトンネルであるかは不明だ。

鉄道省は昨年、「補修工事を急ぐべきだ」との内容の提案書を金正恩第1書記に提出したが、5月6日から始まる朝鮮労働党第7回大会に使う物品の輸送を優先させるべきだとの理由で、未だに工事が始まっていない。

党大会を控え、再度核実験が行われるのではないかとの見方が強まっているが、「もう一回やったらトンネルは使えなくなる」と情報筋は警告を発した。

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