中朝国境を流れる鴨緑江には、中国の内外から多くの観光客が訪れる。一番の観光名物は、北朝鮮のすぐそばまで近づいて、様子を伺える遊覧船だ。
しかし、北朝鮮は最近、遊覧船の運航を妨害し始めたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。
丹東市民によると、北朝鮮は最近になって、鴨緑江にウナギ養殖用のいけすを大量に設置した。養殖は以前から行われていたが、今年に入ってからその数が急増している。
いけすは、川の真ん中まで設置されているため、遊覧船は対岸に接近するのはおろか、運航そのものにも支障をきたし、乗客の数が減っている。
制裁に同調した中国への嫌がらせだ!
しかし、中国側も北朝鮮に文句を言うことはできない。川のちょうど真ん中に国境線が引かれているのではなく、川そのものが国境線という扱いになっており、相手側の岸に上陸しない限り、何をしてもいいことになっているからだ。