国連の人権理事会は23日、北朝鮮における人権侵害を非難する決議を採択した。決議のベースになっているのは「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」の最終報告書(以下、国連報告書)だ。
報告書に記された北朝鮮の人権侵害状況は多岐にわたる。その中では、女性の人権状況と関連し「女性や少女は人身売買の被害を受けやすく、また、性的取引及び売春への従事が増加している」と指摘している。
実際、こうした女性に対する人権侵害に関しては、北朝鮮国内から数多くの情報が漏れ伝わっている。
(参考記事:17歳で中国人男性に売られ…脱北女性「まだまだ幼い被害者が大勢いる」)この北朝鮮女性の人身売買については、今なお現在進行形だ。その舞台となっているのは中朝国境。つい最近では、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が、次のような実態を伝えた。