平壌市内には、数多くの高級レストランやレジャー施設がある。党幹部やトンジュ(金主、新興富裕層)は、スパでひと風呂浴びて、マッサージを受けて、美味しい料理に舌鼓を打ち、1日に数百ドル以上を使う。体制により「選ばれた人々」だけが住むことのできる平壌でも、そんな贅沢三昧ができるのは、一握りの富裕層だけだ。
金正恩第1書記が使う秘密資金を稼ぎだす労働党39号室で、貿易の仕事に携わっていたキム・ミョンチョル(仮名)さん。仕事上のミスで身の危険を感じ脱北、今では韓国で暮らしている。そんなキムさんが最近、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に北朝鮮の富裕層の暮らしを語った。以下は、それを再構成したものだ。