平壌市内中心部のマンションのワンフロアすべてを自宅として使っていたキムさん。家族連れで高麗ホテルを訪れ、1回の外食に1000ドルも使ったこともある。それでも「平壌では富裕層のうちには入らない」と語るキムさん。それもそのはず、ホンモノの上流階級はキムさん一家でも想像がつかないほど豪華な暮らしを送っているからだ。
平壌郊外の南浦(ナムポ)に名水の湧く泉があるんですが、毎朝大量の水を汲み上げて、200台もの給水車に乗せて運ぶんです。そして、中央党幹部の家に毎朝6時半配達します。普通の水なんかではご飯は炊きたくないからと。
肉類や卵も毎朝配達されます。3日に1回は野菜の配達が来ます。郊外の農場で採れた野菜を配達してくれるんです。私らには想像もできない暮らしですよ。