ロシア国営のエネルギー企業「ガスプロム」が、北朝鮮との協力事業を中止したとロシア国営通信スプートニク(韓国語版)が報じた。
ガスプロムは、ユーロ債の新規発行に関する了解覚書で、今後は北朝鮮とイランの企業との協力を行わないと明らかにした。理由は「イランと北朝鮮に対して今後制裁が課せられない保証はない、そうなると我が社が打撃を受ける」からだという。
ガスプロムは、北朝鮮における天然ガス事業に関心を示し、探査、採掘事業を進めてきた。
しかし、2月に議会を可決された米国の対北制裁は、北朝鮮と取引している企業に対して国際市場における商品とサービス購入、国際資本市場への接近を禁じている。そのため、北朝鮮との事業を続けると国際資本市場での債券発行が困難になるなど、自社に被害が及びかねないと判断し、事業の中止を決断したものと思われる。