国連で対北朝鮮制裁や史上最大規模と言われる韓米合同軍事演習の余波で、北朝鮮国内では「戦争が起きるのではないか」という不安が拡散し、一部では物資の不足、売り惜しみ、買いだめなどの現象も起きている。
こうしたなか、北朝鮮当局は社会不安を打ち消すため、ある「ウワサ」を意図的に流しているようだ。
デイリーNKの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると清津(チョンジン)市内の水南(スナム)市場と浦港(ポハン)市場を中心に、次のような「噂」が流れているという。
「世界のどの国も水爆を持っている国とは戦争をしようとしない、そんな国と戦争すれば破滅は避けられないから、北朝鮮と戦争しようという国はないだろう」
しかし、情報筋は「これは住民の動揺を防ぐために意図的に流された噂」と明かした。