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核実験と長距離弾道ミサイルの発射に対する国連の対北制裁が、北朝鮮の社会不安を引き起こしている。その一方で、中国側の貿易関係者らも、制裁によって不安を感じはじめているようだ。

中国遼寧省の丹東市は、川を挟んで北朝鮮有数の都市である新義州市の向かいに位置し、中朝貿易の最重要拠点だ。税関周辺には中朝両国の多数の貿易会社や各中国企業の代理店、卸売業者が軒を並べる。制裁を抜きにしても、北朝鮮が何か起こすたびに不安と不況に襲われる地域だ。昨年3月には、脱北した北朝鮮の兵士が人質を取って立て籠もるという物騒な事件が起きた。

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また、同時期に、北朝鮮当局は韓国人男性2人をスパイ容疑で逮捕。丹東市内にある「スパイの拠点」とされる店舗名が発表され、「スパイ不況」に見舞われてしまった。

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今のところ、直接的な影響はないようだが、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国・丹東市の貿易関係者は不安に駆られているという。背景には、中朝貿易が抱える構造的な問題があった。