北朝鮮の経済制裁に、はやくも動きが出てきた。国連安全保障理事会の新たな北朝鮮制裁決議(2日採択)に基づき、フィリピン政府は5日、北朝鮮の貨物船を差し押さえた。
(参考記事:フィリピン政府が北朝鮮船を差し押さえ…新たな対北制裁を履行)今回の制裁内容に「原油輸出禁止」と「海外への労働者派遣禁止」の条項が抜けおちていることから、骨抜きにされるという危惧もあるが、中国との大規模な資源取引に制限がかけられたことにより、北朝鮮が必要な外貨収入に関してダメージを与えることは間違いない。
(参考記事:北朝鮮制裁で金正恩氏を追い詰められるのか)さらに、世界中から外貨を集める実行部隊とも言える北朝鮮の外交官による違法行為が困難になる可能性もある。