当局は「外国から伝染病のウイルスが流入しないように」との説明をしているが、どうも真の理由は別のところにあるようだ。それはワイロ。
検問所は保安署(警察署)所属、保衛部(秘密警察)所属など、それぞれバラバラで、違法な物を持っていて見つかった場合、見逃してもらう方法もそれぞれ違うが、大抵の場合はワイロで済ませる。ところが、取り締まりの強化で、ワイロの額が高騰しており、検問所ごとに払うと、儲けが残らないほどだという。
検問は民間人のみならず、国の役人に対しても行われる。
平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋は、貿易局の車両ですら検問所を通過するのに一苦労する有様だという。特に中国から輸入した物品を積んでいる車両は、運転席から車の底の細かい部品に至るまで細かく点検する。