なかでも東洋学研究所朝鮮研究室のアレクサンドル・ヴォロンツォフ室長は、北朝鮮に核開発を止めさせるためには、朝鮮戦争の休戦協定を平和協定に移行させなければならないと述べている。これは、北朝鮮の主張そのものだ。
(参考記事:対北制裁「経済窒息には反対」…ロシア科学アカデミー幹部)(参考記事:「朝米平和協定が問題解決の唯一の活路」北朝鮮メディアが主張)
ロシアからこうした声が出てくるのは、決して珍しいことではない。科学アカデミーの専門家たちとスプートニクは、折に触れて北朝鮮擁護の論陣を張ってきた。背景にあるのは言うまでもなく、ウクライナ紛争である。
米国との対決姿勢を強めるプーチン政権は、金正恩政権が倒れ、ロシアと国境を接する新たな親米国家が誕生するのを嫌っているのだ。
(参考記事:プーチン氏の超強硬姿勢、拉致問題など北朝鮮情勢に影響必至)では、中国はどうか。基本的には、ロシアと同じ立場だろう。