北朝鮮外務省報道官(スポークスマン)は、談話を通じて米韓合同演習を中止すれば、核実験を中止すると提案した。談話は朝鮮中央通信が15日に配信した。

談話では、「われわれの第一の課題は経済の発展と人民生活の向上であり、このためにわれわれはいつよりも情勢の安定と平和的環境を必要としている」としながら、「われわれが打ち出した米国の合同軍事演習中止対われわれの核実験中止の提案と平和協定締結の提案を含むすべての提案は今も有効である」と、米韓合同軍事演習の中止が核実験中止の条件だと主張した。

一方、「朝鮮半島の情勢を極点へ追い込む挑発はむしろ、米国と南朝鮮のかいらいがわれわれにしかけている」としながら、韓国軍が再開した対北朝鮮拡声器報道に対して「われわれの並進路線に伴う正常な工程とは何の連関もないとてつもない挑発である」と非難した。

談話は、最後に「いったん、火薬庫に火がついて爆発するようになれば、その結果に対する責任は導火線を伸ばして火をつけた者が負うことになるであろう」と警告した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。(朝鮮語原文記事は15日に配信済み)

朝鮮外務省の代弁人、米国は否応なしに共和国の核保有国の地位に慣れなければならない

【平壌1月16日発朝鮮中央通信】朝鮮外務省のスポークスマンは15日、談話を発表して共和国が断行した初の水爆実験は国の自主権と民族の生存権を守り、朝鮮半島の平和と地域の安全を守るための正々堂々たる自衛的措置であると強調した。

談話は、経済強国の建設に総力を集中している共和国は情勢の激化に関心がなく、誰それに挑発する必要もないとし、次のように指摘した。

朝鮮民主主義人民共和国国防委員会の金正恩第1委員長が新年の辞で明らかにしたように、今年、われわれの第一の課題は経済の発展と人民生活の向上であり、このためにわれわれはいつよりも情勢の安定と平和的環境を必要としている。

米国の対朝鮮敵対行為が「日常化」されたように、それに対処したわれわれの自衛的な並進路線の貫徹活動も日常化された。

今や、米国が否応なしにわれわれの核保有国の地位にも慣れなければならないだろう。

すでに闡(せん)明した通りに、われわれは米国がわれわれの自主権を侵害し、威嚇的な挑発を絶え間なくしかけていることに対処して核攻撃能力と核報復能力をあらゆる面から備えるであろうが、核兵器をむやみに使用しないであろう。

朝鮮半島と北東アジアの平和と安定のためにわれわれが打ち出した米国の合同軍事演習中止対われわれの核実験中止の提案と平和協定締結の提案を含むすべての提案は今も有効である。

われわれの公明正大な提案にあくまでも顔を背けて情勢を緊張激化へ追い込んでいる米国がわれわれに対して「挑発」をうんぬんするのは言語道断である。

朝鮮半島の情勢を極点へ追い込む挑発はむしろ、米国と南朝鮮のかいらいがわれわれにしかけている。

南朝鮮のかいらいの心理戦放送の再開は、われわれの並進路線に伴う正常な工程とは何の連関もないとてつもない挑発である。

米国は今、戦略核打撃手段を南朝鮮に投入して核戦争の火雲をもたらす一方、国連でもわれわれの平和的な経済建設と人民生活の向上を阻む敵対行為を目的とする「制裁決議」をつくり上げようと騒ぎ立てている。

このような挑発行為と敵対行為は朝鮮半島で情勢を激化させることに留まるのではなく、必然的に火の粉が降りかかるようにするであろう。 いったん、火薬庫に火がついて爆発するようになれば、その結果に対する責任は導火線を伸ばして火をつけた者が負うことになるであろう。

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