北朝鮮の金正恩第1書記は、1月1日に発表した新年の辞で「経済発展」「人民生活の向上」を強調しているが、デイリーNKの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋は「住民の反応は冷淡だ」と伝えてきた。毎年の新年の辞で「人民生活の向上」がコピペのように繰り返されているが、国が主導する経済の発展や変化は感じられないからだ。
情報筋は「現地住民は新年早々「堆肥戦闘」、つまり肥料を作るための「人糞集め」に駆りだされている。文字通り「クソ寒い」中での作業で、住民は不満たらたらだ」としながら、今年の新年の辞の批判が「不満のはけ口となっている」と語った。
新年の辞は、一字一句暗記することを求められる。全部覚えられなければ、生活総和(総括)の時に自己批判を迫られる。それが面倒なのでとりあえず覚えはするが、覚えるのも面倒でたまらない。