まがりなりにも配給が行われていた金日成氏の時代を「理想的な国のあり方」と考えている人が未だに多いようだ。国による配給システム、無償教育、無償医療で、頑張らなくてもそれなりに生きて行けた時代に郷愁を持つのは無理もないだろう。

商行為に対する統制が緩和され、暮らしは徐々によくなりつつあるものの、激しい貧富の格差が生じ、「頑張らなければ生きていけない」時代を迎えた北朝鮮だが、人々の意識はそう簡単には変わらないことを示している。

金正恩氏の新年の辞は「もはや戻ることのできない時代への郷愁」を煽り、人々の不満を高めているだけのように思われる。

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