12月24日は、北朝鮮の金正恩体制にとって重要な日だ。クリスマス・イブだから、ではもちろんない。カレンダーを見ると、この日の欄にはこう書かれている。
「抗日の女性英雄 金正淑(キム・ジョンスク)同志が誕生された」
金正淑とは金日成主席の妻であり、金正日総書記の実母、すなわち金正恩第1書記の祖母である。文字通り「白頭の血統」を生み育てた「国母」であるわけだ。
一方、北朝鮮では憲法上は信仰の自由が認められているのに、キリスト教は「禁教」として弾圧の対象となってきた。秘密警察の国家安全保衛部などが中国から強制送還されるなどした脱北者を取締る際にも、「中国でキリスト教関係者と接触したか」を特に厳しく問いただし、情け容赦ない拷問を加え、処刑している。
(参考文献:国連報告書「脱北者に対する拷問・強姦・乳児殺しの実態」)
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面
しかし実は、北朝鮮の体制はキリスト教と関連し、国民にひた隠しにしている秘密がある。金日成氏自身が、クリスチャンの家庭に育ったという事実がそれだ。