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その一方で、零細漁民に対する取り締まりや締め付けが強化している。漁師たちは、出漁が難しくなった上に、海岸警備隊や地域幹部へのワイロも払わされるため、生計が苦しくなり、他業種への転職が相次いでいる。こうした北朝鮮漁民が置かれている現状を、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

咸鏡南道(ハムギョンナムド)の情報筋によると、東海岸有数の漁港がある新浦(シンポ)市には、ハタハタやタラなどが旬を迎えると、船に乗り込んだり、魚を買い付けたりして一旗揚げようと、全国から人々が集まっていた。

しかし、今ではそういう姿も見られなくなったという。

浜には大量の錆びた船が係留され、通りを行き交っていた海の男たちの姿も消えてしまった。住民たちが集まっているのは駅前ぐらい。漁に出ても儲からない事情に加えて北朝鮮全体の問題が背景にあるようだ。