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しかし、労働者糾察隊は、片っ端からイチャモンを付けて、有無をいわさず商品を没収する。さらに、北朝鮮北部の清津(チョンジン)市に位置する全国有数の「水南(スナム)市場」では、警察が労働者糾察隊の隊員に「1日20万北朝鮮ウォン(約3000円)の品物を没収せよ」というノルマを課しているという。

本来、こうした取り締まりを行うのは警察だ。では、なぜ「労働者糾察隊」の横暴がまかりとおるのか。

実は警察は、日常的に市場の商人からワイロを掴まされていることから、もちつもたれつの関係で、普段は比較的大人しいのだ。しかし、年末のこの時期は、“ある事情”で商人からワイロを集めなければならない。

警官が年末にワイロを集めるワケ

その事情とは、「忘年会」や「新年会」。といっても、飲み食いのためではない。酒席で上層部にワイロを掴ますためだ。この時期にワイロが渡せないと、上役からの心証が悪くなり、便宜を図ってもらえなくなる。

(参考記事:北朝鮮の年末、幹部はワイロ集めで大忙し