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52 また北朝鮮は拘禁施設において、支配と処罰の手段として故意に飢餓状態を利用してきている。その結果、多くの政治犯及び一般囚が死亡している。

53 調査委員会は、北朝鮮における食料の権利に対する組織的で広範かつ深刻な侵害の証拠を明らかにした。調査委員会は食料事情に関する国家のコントロールを超えた要因の影響は認めながらも、国家及びその指導部による決定、行動、怠慢が、最低でも数十万人の命を奪った原因であり、生き残った人々にも永久的な身体的及び精神的な損害を与えたとの見解に至った。

54 北朝鮮の高度に中央集権化した体制において、生産及び配給を含む食料に関する決定、国家予算の割り当て、人道援助に関する決定、及び国際援助の利用は、少数の当局者によって最終決定され、決定の影響を受ける者に対する説明責任もない。

55 1990年代以降、状況は変わってきてはいるが、飢餓と栄養不良は引き続き広範囲に及んでいる。飢餓による死亡も引き続き報告されている。調査委員会は、十分な食料の権利及び飢餓からの解放を侵害する法律及び政策を含む構造的な問題が依然として残っており、これが大量飢餓の繰り返しにつながることを危惧している。

E. 恣意拘禁、拷問、処刑及び収容所

56 北朝鮮の警察及び治安部隊は、深刻な人権侵害に相当しうる組織的な暴力と処罰を利用している。これは、現在の政府の体制やそれを支える思想に対するあらゆる反抗に対し先手を打って阻止すべく恐怖の雰囲気を醸成するためである。関係する当局及び当局者が責任を問われることはない。不処罰がまかり通っている。

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