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国家の監視は全国民の私生活に浸透しており、政治体制及び指導者に対する批判的な意見はほぼ必ず察知されるよう担保されている。「反国家的な」活動をしたり、異議を表明したりした国民は処罰される。こうした「犯罪」の疑いのある国民を通報すると報奨が与えられる。

国民の人権が無視されている北朝鮮で、権力はまさにやりたい放題だ。人権など無視して当然だから、秘密警察が行う盗聴や強制捜査にも制限がない。そして、そうした徹底した監視が自由のさん奪につながる悪循環を生んでいる。

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そして国民は、秘密警察が怖くて「同窓会」すらろくに開けない。大勢で集まっただけで「謀議」を疑われ、場合によっては「死」につながる不利益を被るからだ。

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その一方で、報告書が指摘できていない現実もある。北朝鮮の国民は、体制によってすっかり洗脳されているわけではなく、心の中での自由と抵抗力は保っているということだ。