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しかし、そんな「熱い時代」はとうに過ぎ去ってしまった。北朝鮮が核実験を行って以降はむしろ、主要国の政治にも世論にも投げやりな空気が見える。

金正恩氏の水爆発言にしても、真剣に取り合う雰囲気はない。しかし、「最終兵器」とも言うべき水爆の破壊力の恐ろしさを考えれば、そんな悠長なことではダメだろう。北朝鮮が水爆開発に取り組んでいる徴候は現に表れているのだ。

主要国は、北朝鮮の行動を抑え込む「能力と手段」の開発に今から取り組まねば、これまでの20年間と同じ失敗を繰り返し、より大きな脅威と向き合うことにもなりかねない。

現にいま、日米韓はその思惑のズレから、金正恩氏に時間的余裕を与える形になっている。