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事故が起きたのは、2007年6月9日、平安北道(ピョンアンブクト)宣川(ソンチョン)郡の仁岩(イナム)里8班でのことだ。

近隣のピヒョン郡にある白馬烽火化学工場からガソリン200トンが、パイプラインを通じて平安南道(ピョンアンナムド)の大同(テドン)郡に送られていた。しかし、仁岩里付近でバイプラインが壊れて、ガソリンが吹き出してしまった。

これを見ていた農民たちは、次の瞬間、意外な行動に出る。一斉に、バケツを手に駆け寄ってガソリンを汲みはじめたのだ。誰ひとりとして、当局に通報しようとしなかった。それもそのはず、この時のガソリン1リットルの価格は、2500北朝鮮ウォン。

当時、コメ1キロは700~800北朝鮮ウォンで、高騰を続けていた。大儲けして、苦しい暮らしから抜け出したい一念で、農民たちは必死だった。その最中に事故が起こった。